8月5日

政治の現状から2025.8.5

戦後の55年体制は自社二大政党の対立だった。1959年3月12日、浅沼稲次郎社会党訪中使節団長の「米帝国主義は日中共同の敵」の合意があったが、今は消えている。次いで、社会党の崩壊・自社さ政権(1994.6.30-98.6)と進んで様相は一変した。誰がどのようにしてこの状況を終わらせたのかは語られていない。見事な沈黙である。

以後、日本社会の全体としての右傾化が進行中である。

かつての、松本清張・大森実・伊藤整のような大物の文化人、ジャーナリストや評論家が出てこなくなったのが現代。この二人はアメリカの支配についても述べていた。今は、ジャーナリズムも沈滞化・小粒化している。

ロシア連邦はソビエト連邦とは全く異なる。日本共産党がロシアや中国の資金援助を受けているとする考えもおかしい。日本共産党は2つの大国の根本的な発想に破壊的な批判をしているのに、単純な考えや思い込みで認識が固定観念化していて、正確に時代が読めていない。

沖縄は、江戸時代には琉球王国で、徳川幕府の藩ですらなかった、歴史的事実に目を向けない。つまり、沖縄は"大和んちゅー"ではなく、"内なんちゅー" 。

立憲民主党は共産党とは全く違う。社会主義とは無縁。党是が不明確なことが、衰退の兆しを招いている。この点で、かつての日本社会党とも違う。日本社会党は江田派などの右派を抱えながら、綱領的文書「日本における社会主義への道」を掲げていた。

中国の民衆は現在の政治体制(中国共産党一党国家)を受け入れた中で、豊かな生活を目指している。日本やアメリカのようになることを必ずしも望んではいない。これが実態。

日本の世論は明らかに右傾化してきた。自民党を中心に(これまでのいきさつ上、公明党を抱えて)、参政党や日本維新の党、国民民主党との政権を今作れば、主導性を発揮できるのだが、この大局の意味がわかっているかどうか。維新の党は都構想を進める上では政権入りしなければ、目標は果たせない。国民が自民党に求めるような「本当の反省」は無理ではないか。政治感覚の鋭い人間が少ない。世論は本当の政治家を見出すべきだ。

立憲民主党は与党の過半数割れでも、何の対抗処置も取れない。このまま勢力は傾向的に低迷せざるを得ない。支持者は希望を持てなくなるから。

日本共産党は、低迷の原因が党内にあることを絶対に認めない。反省がない。彼らの哲学では、「物事の変化の原因は内部から発生する」のではなかったのか。また、党内の反論を封じてきた体質はいわゆる"社会主義の恐ろしさ"を自己暴露することになっている。

やがて、いろいろな政党が発生し、一時的に元気づき、やがて必ず衰えていく。

しかし、批判勢力はそれなりに存在意義がある。なければ、独裁的政治だ。

自分の信条や願望だけで世界も日本も見ると現実がわからなくなる。ただの好き嫌いで場当たり的な感想でしかなくなる。自分の頭で、情報を集め、考えよう。

岩田年浩Website
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